@article{oai:ocuocjc.repo.nii.ac.jp:00000287, author = {Hamagawa, Hitoshi}, issue = {2}, journal = {沖縄キリスト教学院大学論集 = Okinawa Christian University Review}, month = {Jan}, note = {小論では、又吉栄喜著「豚の報い」(以下「報い」)に、沖縄人による沖縄人に対するオリエンタリズムを探り出していきたい。沖縄は、琉球処分以来日本本土を通して、または外国から直接先進国の文物を受け入れてきた。その中で、沖縄人の思想や価値観も大きく変わってきた。財界や政界のエリートたち、特に文化思想的影響に直にさらされた知識人たちは、郷土に対し極めて両義的な感情を抱くようになっていった。この羨望と軽蔑の入り混じった感情が、「報い」の中では、食事を貪る女性たちを観察する主人公正吉の精神態度を特徴づけている。又吉の「報い」に見出されるのは、このように沖縄の後進性を象徴する、他者としての女性であり、正吉によって代表される有識者たちの孤独と疎外感が、この作品からは滲み出ている。彼ら知的リーダーたちは、近代の沖縄に生まれ、そこで生きながら、認識の上ではいつのまにか外にはみ出してしまい、そこから沖縄を「発見」せざるをえなかったと論ずる。}, pages = {69--81}, title = {Eiki Matayoshi's Pig's Revenge: The Dismemberment of a Community}, year = {2006} }