@article{oai:ocuocjc.repo.nii.ac.jp:00000524, author = {渡久山, 幸功}, issue = {15}, journal = {沖縄キリスト教学院大学論集 = Okinawa Christian University Review}, month = {Mar}, note = {米軍政府占領下時代(1945-1972)の沖縄を舞台した小説をヴァーン・スナイダー(Vern Sneider)とE. A. クーパー(E. A. Cooper)が出版しているが、両者の物語のアプローチの仕方は対称的なほどに異なっている。スナイダーは、The Teahouse of the August Moon(1951)とThe King from Ashtabula(1960)において、米軍統治下ではありえないような非現実的、空想的なストーリー展開を採用し、一方でクーパーは、B.C. Street(2007/2015)の中で1960年代前半の米軍基地周辺の沖縄社会をジャーナリズム的な写実的描写の手法を取り入れている。しかし、より重要なことは、彼らの物語には、在沖米軍政府への批判・風刺という観点を共有しているという事実である。沖縄滞在中に実際に出会った沖縄人への共感・共鳴が、沖縄を舞台にした小説を書かせる動機となっているが、アメリカの価値観の押しつけや軍隊の論理で沖縄社会や 沖縄の人々を乱用することアメリカ軍政府をアメリカ人の立場から批判している。米軍が東アジアの安全保障のために沖 縄駐留を継続することが必要であるというのであれば、アメリカ人が、なぜ沖縄の反米軍基地運動が激しいのかを理解す ること、及び、アメリカと沖縄の友好的で緊密な関係を築くこと、は必要不可欠であり、これらの「コンタクト・ゾーン」沖縄ストーリーは、被植民者(他者)と彼らの異文化を理解するための本質的なメッセージを内包している。}, pages = {41--55}, title = {GIs'Gazes on Okinawans : The US Military Occupation in Three American Novels}, year = {2018} }